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お前らが言う美しさは、糞だ!

映画『アクション・ミュタンテ 4K』

8/23(金)より新宿シネマカリテほか全国順次電撃宣戦布告!
1993年アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭正式出品 1993ボゴタ映画祭正式出品 1993年ゴヤ賞〈最優秀メイクアップ賞・最優秀美術監督賞・最優秀特殊効果賞〉受賞
1993年/スペイン=フランス合作/95分/スコープ/DCP/ACCION MUTANTE キングレコード提供 フリークスムービー配給 ©EL DESEO, S.A. - CIBY 2000 - 1992 スペイン宇宙芸術 PG12
全員ぶっ飛ばす
Freaks Movie
ofnoise

Trailer

Introduction

「爽やかさなどクソくらえ!」

舞台は美しさが優先され、人々が美容に励む近未来。

醜悪な容貌や障害ゆえに迫害を受け虐待を受けてきた7人からなるテロリスト集団<アクション・ミュタンテ>は社会に復讐を誓い、誘拐や殺人を繰り返していた。

ある日、監獄から出所したボスのラモンを迎えてパン製造業の大富豪オルホの娘、パトリシアの誘拐を企てる。パトリシアの結婚パーティーに潜入したミュタンテたちは客を皆殺しにして彼女を宇宙船へ拉致、身代金の引き換え場所である惑星に向かうのだが…。

異端の者たちの闘いと血と愛を描き続ける鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアの記念すべきデビュー作であり、その才能にひれ伏した巨匠ペドロ・アルモドバルが製作を務めた本作は、『ハイルミュタンテ! 電撃XX作戦』さらには『未来世紀ミュータント』といった邦題での日本公開から30年の時を経て、あらたに『アクション・ミュタンテ 4K』とタイトルを更新し、初の4K版で生まれ変わりスクリーンに投影される!

『未来世紀ブラジル』的カルトSF映画の魅力や『時計じかけのオレンジ』『マッドマックス』もびっくりのバイオレンス描写に『スパイ大作戦』のオマージュ(!?)まで、あらゆるジャンルとブラックユーモアと血をミキサーにかけ、惑星もろともぶっ飛ばす勢いで疾風怒濤、奈落の底まで突き進む、アナーキーSF超怪作の復活だ。

物語を彩るのは次から次に現れる強烈な個性のキャラクターたち、キッチュでポップな衣装、広大な砂漠の惑星、猥雑なバーのロケーション…4K版で蘇るそのディティールは<宇宙芸術>とも呼ぶべき素晴らしさ。そして、強烈なバイオレンス描写と、モラルに揺さぶりをかけるユーモアが全開ながら、根底に流れるのは既存の<美しさ>と体制、権力にとことん牙をむき、あざ笑う反逆精神だ。

狂っているのは社会か、ミュタンテか、我々か?<イイ感じ>にコーティングされた世界をぶっ飛ばした先に奇妙な感動が待っている、世紀の怪作を今こそお見逃しなく!!

合言葉は
「お前らが言う美しさは、糞だ!」。

虐げられた者たちの魂の咆哮が、
空気のない宇宙空間にこだまする!

Story

美しい者だけが権力を握る近未来。

胸に五キロの爆弾を抱えたケミスト、結合双生児の兄弟アレックスとアラン、怪力のM・Aらその容貌ゆえ迫害されてきたテロリスト集団<アクション・ミュタンテ>は「美しいものは悪だ」の合言葉のもと誘拐、略奪、殺人を繰り返していた。

ある日監獄から出所したボスのラモンを迎えて、パン製造業の大富豪オルホの娘パトリシアの結婚パーティに潜入。ミュタンテたちは客たちを次々と殺害、彼女を拉致した。

しかし、身代金の引換え場所である惑星へ向かっている途中、金のことでミュタンテたちはお互いを疑いはじめ、あげくの果てには殺し合いとなってしまうが、惑星もろともぶっ飛ばす勢いで突き進む。

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Cast

出演

  • アントニオ・レシネス
  • フェルナンド・ギーエン
  • フレデリケ・フェデール
  • アレックス・アングロ
  • フアン・ヴィアダス
  • サテュリアーノ・ガルシア
  • カラ・エレハルデ

Staff

  • 監督
    《スペイン宇宙的超鬼才》
    アレックス・デ・ラ・イグレシア

    この、地球上では無類の<宇宙芸術>を突如世に放った、ゴヤとガウディとピカソとダリが誕生した芸術の国スペインに生まれ落ちたまさに宇宙的超鬼才、暗黒芸術最後の申し子、言葉を尽くしても足りないくらいのおそるべき監督がアレックス・デ・ラ・イグレシア。

    26歳の時に作った初の短編『Mirindas asesinas』(91)ではやくも巨匠、ペドロ・アルモドバルがその才能にひれ伏し長編デビュー作『アクション・ミュタンテ』をプロデュース。そのあまりの内容に「世界中の巨匠たちでさえひれ伏してしまう大教祖誕生!」と騒がれ、その後も『ビースト 獣の日』(95)でスペイン版アカデミー賞といわれるゴヤ賞6部門を受賞するなどさらに才能大噴出、『どつかれてアンダルシア(仮)』(99)はスペイン国内で『タイタニック』(97)を超える猛爆ヒット、『気狂いピエロの決闘』(2010) はクエンティン・タランティーノが絶賛、ヴェネツィア国際映画祭、銀獅子賞&金オゼッラ賞受賞、ゴヤ賞で特殊効果賞、メイクアップ賞、ヘアスタイル賞受賞など才能大噴火。2009年にはスペイン映画芸術科学アカデミー会長に電撃就任、スペイン映画国民賞を受賞するなど、もはやスペイン映画界を牛耳る存在となるものの、2年後にはアカデミー会長を電撃辞任するなど、自らの映画のように疾風怒濤の道を歩み続け、現在では「大胆で、勇敢で、革新的な新世代の映画製作者を育てるため」製作会社を設立、新たな宇宙的鬼才の育成に励んでおり、権力と反権力を往来しながら、愛と死と闘いを描きつづけるスペインの超先鋭・猛烈監督。

  • 脚本
    アレックス・デ・ラ・イグレシア
    ホルヘ・ゲリカエチェバァリア
  • 製作
    ペドロ・アルモドバル
    アウグスティン・アルモドバル
  • 撮影
    カルレス・グシ
  • 音楽
    ファン・カルロス・クエリョ
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Comment & Review

Comment

(敬称略 / 五十音順)

この作品を観た後だと「時計仕掛けのオレンジ」がソフトに思えてくるくらい凶悪な逸品だ。
登場人物がほぼ全員フリークス、全てが極端でねじ切れた世界の中で、
まともな方が逆におかしく感じてくるような不条理かつ予測不可能な物語が展開される。
全編にわたって迸るエネルギーは、まるでクズであることを完全に肯定するはぐれもの讃歌。
電気ショックのように心に突き刺さる。万歳!

オカモトコウキ
OKAMOTO'S

美醜による“格差社会”の最底辺に追いやられたフリークスが起こす暴力革命。
30数年前に作られた、この異形のカルトムービーの設定が奇妙なリアリティを持ってしまう令和日本。
劇中、フリークスたちが武器を片手に決起する場面で鳴り響く『第十七捕虜収容所』のテーマに、思わず胸が高鳴った。
そう、僕らは皆、何もかも格付けされ管理された狂った社会の捕囚なのだ。
そこから脱出するには精神の革命を起こすしかない。
その事実を、こんなにも無茶苦茶な作品として結実させた本作。
狂気と冒険心、そして度外れた遊び心に満ちた傑作に敬意を評し、終演後は惜しみない拍手を送った。

高橋慎一
『THE FOOLS 愚か者たちの歌』監督

なんだこれ!!!!!!
イカれまくりな近未来SF世界で悪趣味すぎるミラクルの連続。
終始カオス!登場人物全員憚りがなくて、ずっとキマってる。
それによって繰り広げられていく激ノンストップで破天荒なストーリー展開。
アドレナリンが出まくって訳の分からない感情になった!
完全にヤバい!!!

千代谷竜司
ミュージシャン/テレビ大陸音頭・ALUMICAN

全編に渡るクレイジーな疾走感!
めくるめくビザールな映像が全力で駆け抜けていく、まさにアレックス・デ・ラ・イグレシアの結晶体だ。
そして悪ふざけを極めた果てに、不意に涙がこぼれるような哀切あふれる物語性は、
原点というべきこの作品ですでに開花している。
哄笑と狂乱の中にひっそり芽生えるほろ苦い蕾!

真魚八重子
映画評論家

時代を先取りするルッキズム批判をスパイスにした、
スペースオペラ・パニックアクション・西部劇・エログロナンセンスのごった煮は、
胃がひっくり返る痛快さに満ちている。
イグレシア監督の底知れないパワーはデビュー作で既にみなぎっていたのだ。
あらゆるジャンルを飲み込むストロングスタイルの原型がここに!

矢田部吉彦
前東京国際映画祭ディレクター
Review

アレックス・デ・ラ・イグレシアの長編デビュー作である、
荒削りなSF風刺映画『アクション・ミュタンテ』は、
宗教批判が結婚の神聖さをヒステリックに批判することに限られているにもかかわらず、
彼の無政府主義的な感性の混沌を満喫している。

-Budd Wilkins
Slant Magazine

この映画はクレイジーで退屈することはできない。
スクリーンにあまりにたくさんのものが映し出されるので何かを見逃してしまう可能性があるが、
本作は何度も観る価値があるので問題にならない。

-Emilie Black
Cinema Crazed

『アクション・ミュタンテ』は、雑然として混沌としたSF映画であり、
さらには雑なコメディだが、
その途方もなく攻撃的で融合された「未来的」騒乱を観る価値がある。

-Chris Sawin
Hub Pages

『アクション・ミュタンテ』は、
スリリングなアクション・アドベンチャー・コメディー・SF、ビザールだ。
まったくユニークな体験。

-Niall Browne
Movies in Focus

誘拐のシーンと最後の銃撃シーンは、
アレックス・デ・ラ・イグレシアが提案する最も優れた、
そして最も輝かしい例です。

-Sergio Benítez
Espinof

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※劇場によっては取り扱いのない場合がございます

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